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判例・Q&A

判例 帝王切開術後に肺血栓塞栓症を発症し死亡した事例で、約1億3000万円の損害賠償請求を認めた事例

判例 宮崎地裁判決 平成30年9月12日 ①概要  妊婦であるAが子を帝王切開術で出産しましたが、術後に深部静脈血栓症を発症し、その症状が見落とされ、その結果生じた肺血栓塞栓症により死亡した事案です。  裁判では医師による鑑定が行われ、術後3日目に左下肢の浮腫が確認できた時点で深部静脈血栓症を疑うべきであるという意見が出されました。また深部静脈血栓症の症状として、浮腫・腫脹、疼痛、熱感・色調変更などがありますが、そのうち浮腫・腫脹の症状だけでも深部静脈血栓症を疑うべきという意見も出されました。...

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判例 陣痛促進剤の慎重投与義務および急速遂娩の実施義務に違反したことにより、新生児に障害が残ったとして1億4201万3613円の損害賠償が認められた事例

判例 ①事案の概要 妊婦さんは午前7時頃に陣痛が始まり9時30分頃クリニックに入院しました。分娩が進まず、強い痛みを訴え続けていたため、医師は21時20分頃、硬膜外麻酔(無痛分娩)を開始し、21時30分頃、陣痛促進剤アトニンの投与を始めました。その後、胎児心拍数が低下したので、医師は翌日午前1時50分~4時まで酸素投与をしました。妊婦さんは午前5時10分に排臨し、午前6時30分に発露が認められ、午前8時3分に男児を自然分娩により出産しました。...

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Q HELLP(ヘルプ)症候群って?

Q&A 妊娠後期になりやすい病気のひとつとしてHELLP(ヘルプ)症候群があります。HELLP症候群とは「溶血(Hemolysis)」「肝酵素の上昇(Elevated Liver enzyme)」 「血小板の減少(Low Platelet)の3つ特徴を持つ病気が生じる状態で、その3つの特徴の頭文字からつけられた名前です。...

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Q 児頭骨盤不均衡(CPD)ってどういう状態?

Q&A 赤ちゃんの頭の大きさに比べてお母さんの骨盤が小さく狭いため通過できないことをいいます。 赤ちゃんの頭は出産時には一時に変化します。これを応形機能といい、一般に児頭は骨盤軸の方向に延長し、これと直角の方向に短縮します。このような児頭の変形は、児頭の頭蓋骨の化骨が未完成で軟らかく骨縫合も離解して、各頭蓋骨が互いに移動し重なりあって、骨重積を形成するためです。出産時には赤ちゃんの頭が重なり合って小さくなるということです。...

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Q 陣痛促進剤 アトニンーO(オキシトシン)の合併症は?

Q&A アトニン-O(オキシトシン)は、子宮収縮薬といわれる薬の一つです。子宮の筋肉に作用して子宮を収縮させることにより、分娩を誘発したり、子宮の出血を止めたりする作用があります。 しかし、人工的に子宮を収縮する作用がある一方、子宮の収縮が強くなりすぎることなどの副作用・合併症が起こることがあります。...

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