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Q 分娩のときの大量出血とは?

2021年10月07日 | 判例・Q&A

Q&A

「分娩時大量出血」とは産後24時間以内の出血量が経腟分娩では500㎖以上、帝王切開では1000㎖以上の場合、もしくは持続する100bpm(通常心拍リズム)以上の頻脈、SI(ショック指数)が≧1.0の場合をいいます。60kgの大人で血液は12%(5000ml)といわれていますので、1/10以上の出血があった場合が問題になります。

出血原因としては前置胎盤、分娩時産道裂傷、弛緩出血、子宮破裂、帝王切開時の縫合不全、遺残胎盤などが原因になると考えられています。また母体側に血液凝固を妨げる出血性疾患がある場合、子宮の感染が起こった場合なども大量出血が引き起こされることがあります。また、大量出血が引き起こされると、血液を凝固するための因子が足りなくなって、DIC(播種性血管内凝固症候群)にまで至ることがあります。

子宮マッサージや子宮収縮薬投与で止血できない場合は、輸血や子宮出血止血法が行われますが、まれに子宮摘出手術の適応になる場合もあります。

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