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新生児ヘルペス

生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が弱く、体のつくりも未熟なため、様々な病気にかかりやすいです。
また、生まれるまでの過程においても病気を発症することがあります。
ここでは、赤ちゃんに起きる、重症化すると危険な症状や、脳性まひにつながる可能性のある病気を中心に紹介します。

新生児ヘルペス

どんな病気?

新生児ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus:HSV)によって引き起こされる感染症のひとつで、出生後7~10日以内に発症するといわれています。日本では出産のときに14,000〜20,000に一人の割合で起こると考えられています。このウイルスは、大人であれば、体調を崩したときに口の回りにできる痛いデキモノの原因にもなるウイルスです。 赤ちゃんが産道を通ったときに感染する産道感染が約80%、胎内感染が5%、出生直後の家族・病院職員からの水平感染が10%前後といわれていますので、誰でもかかる可能性があります。

新生児ヘルペスは、皮膚の症状だけであれば抗ヘルペス薬による治療で改善しますが、脳・神経にまで感染が広がると、けいれんを起こすことがあり、治療を行っても脳性まひなどの後遺症が残ることがあります。早期にヘルペスウイルス感染症による発疹だと診断し、抗ウイルス薬を投与することが重要になります。
出産前のお母さんの6~7割は全く症状がないといわれています。新生児に発疹(特に水疱)ができた場合には新生児ヘルペスの可能性を考える必要があります。

なぜ発疹
(ほっしん)
が出るの?

発疹とは、体内に侵入した細菌やウイルスなどに対する免疫反応や、アレルギーなど特定の刺激に対する防御反応として、皮膚の表面に現れる変化のことをいいます。赤ちゃんに赤い発疹がよくみられるのは、皮膚の表面近くにある毛細血管が拡張して血流が増えるためです。赤い発疹は、大人でも子供でも、全身のどこにでも現れる可能性がありますが、赤ちゃんの場合は顔やお腹に目立つことが多いようです。擦れたり、虫に刺されても発疹は出ることがありますが、何らかの原因があって、症状として発疹がでることもありますので、発熱はないか、どこに、どのような発疹があるのか、増えているか、広がっているか、他の症状がないかなどをチェックする必要があります。
赤ちゃんは肌が敏感なため、ちょっとした刺激でも発疹が出やすく、寒暖差や乾燥といった外的要因で出ることもあります。発熱がなくて発疹が表れた場合は、急を要するものではないことが多く、食べこぼしや鼻水、よだれといった刺激によるものがほとんどです。落ち着いて原因を特定して対処しましょう。対処方法としては、基本的に皮膚を清潔に保ち、保湿剤を塗ります。それでも症状が改善しない場合や、悪化する場合、他にも気になる症状がある場合には、早めに医師、医療機関へ相談しましょう。

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