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低出生体重児

生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力が弱く、体のつくりも未熟なため、様々な病気にかかりやすいです。
また、生まれるまでの過程においても病気を発症することがあります。
ここでは、赤ちゃんに起きる、重症化すると危険な症状や、脳性まひにつながる可能性のある病気を中心に紹介します。

低出生体重児

どんな病気?

出生体重が2,500g未満の赤ちゃんを低出生体重児といいます。
低出生体重児の中でも1,500g未満の赤ちゃんを極低出生体重児といい、1,000g未満の赤ちゃんを超低出生体重児といいます。

日本では出生数は減少しているのに対し、低出生体重児の数は増加しています。
全体の約10%の赤ちゃんが低出生体重児として生まれています。
これは、新生児医療の進歩によって、小さく生まれた赤ちゃんを助けられるようになったことが大きな要因といわれています。他には、不妊治療によって双子や三つ子の出産が増えたことも関係しているようです。

なぜ起きるの?

体重が軽い(小さい)まま生まれる主な原因として、胎児発育不全や早産が挙げられますが、原因はさまざまです。
お母さんに次のような症状がある場合は、お母さんと赤ちゃんにとって最適なタイミングで分娩を行うため、やむを得ず早産となることがあります。

  • 妊娠高血圧症候群
  • 常位胎盤早期剥離
  • 子宮頚管無力症
  • 前置胎盤
  • 絨毛膜羊膜炎などの感染症 など

また、妊娠中の体重増加が8kg未満、瘦せ型の妊婦さん、高齢出産、妊娠中の喫煙により低出生体重児が生まれるリスクが高くなるとされています。

低出生体重児に起こりやすい
疾患は?

低体重で生まれた時には赤ちゃんの発達が不十分で、未熟なほど合併症のリスクは高まります。低出生体重児や早産児には臓器、器官の成熟の程度よって次のような疾患が起こりやすいとされています。

  • 妊娠高脳:未熟児無呼吸発作、脳出血血圧症候群
  • 消化器・肝臓:壊死性腸炎、高ビリルビン血症
  • 肺:慢性肺疾患、呼吸窮迫症候群
  • 眼:未熟児網膜症
  • 心臓:動脈管開存症 など
低出生体重児の発達って?

在胎期間が短く出生体重が少ない赤ちゃんほど、生まれてからの成長がゆっくりになる傾向があるといわれています。
極低出生体重児は、脳性まひなどの運動障害や知的障害、視力聴力の障害を生じることが多くみられるため、成長と発達を継続的にフォローしていく必要があります。
お母さんは「赤ちゃんはちゃんと大きくなれるのかな・・・」と不安になるのも無理はありません。
しかし、赤ちゃんは自分のペースで成長していきます。周りと比べ過ぎず赤ちゃんの成長を見守っていきましょう。気になる症状がある場合は、ご自身で判断せず病院(主治医)へ相談しましょう。

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